どーも、momotaro🍑でございます。
初代はあのMr.大衆車「トヨタ カローラ」を抜いて世界の市場で200万台の販売台数を叩き出した「ホンダ フィット」。
そのフィットが4代目になってから、販売台数が伸びていません💦
元ホンダフィット乗りとしては、やはりこれは寂しくもあり、気になるところでもあります。
巷に流れている販売台数が伸びない要因としては、「外観、特にフロントまわりのデザイン」が受け入れられていない、「ホンダ N-BOX」に顧客が流れているの2点が大きいでしょうか?
そのような要因ももちろんあるのでしょうが、こちら『東洋経済オンライン 「ヤリス/フィット」新車購入者の決定的な違い」(三浦太郎著)』の記事では、そこをもう少し踏み込んで分析されており、興味深かかったのでこちらのブログでもお伝えしたいと思います。
その記事では主に、市場調査会社のインテージが毎月約70万人から回答を集める自動車に関する調査「Car-kit®」及びインテージの自主調査データを元にしているそうです。
※以降調査内容は、https://toyokeizai.net/articles/-/701760を引用。
調査データ(分析対象車種・サンプル数)
■ホンダ「フィット」:2083名
■トヨタ「ヤリス」:2079名 ※GRヤリスを含まない
■トヨタ「ヤリスクロス」:2100名
■日産「ノート」:1787名 ※ノートオーラを含まない
※いずれも分析対象は新車購入者のみ
※現行ヤリスと現行フィットの発売時期に合わせるため、いずれも2020年2月以降の購入者のみを対象とした
フィット及びヤリスの年代別販売台数(ランキング)
年代 | フィット | ヤリス |
2020年 | 9.8万台(4位) | 15.1万台(1位) |
2021年 | 5.8万台(12位) | 21.2万台(1位) |
2022年 | 6万台(9位) | 16.8万台(1位) |
2023年(1~6月) | 2.9万台(15位) | 9.7万台(1位) |
ヤリスの数値にはSUVタイプのヤリスクロスとスポーツタイプの「GRヤリス」が含まれる。
ヤリスGRの販売台数はわずかですが、ヤリスと完全にSUVタイプのヤリスクロスとは別の車と見ても全くおかしくなくフィットの対抗馬としてはやはりヤリスである。
ヤリスとヤリスクロスの販売台数はほぼ同じぐらいと言われているので、ヤリスの販売台数をざっくり半分にした仮の表を作ってみると、
年代 | フィット | ヤリス |
2020年 | 9.8万台(4位) | 7.5万台(1位) |
2021年 | 5.8万台(12位) | 10.5万台(1位) |
2022年 | 6万台(9位) | 8.4万台(1位) |
2023年(1~6月) | 2.9万台(15位) | 4.9万台(1位) |
それでも、2021年以降はヤリスより2万台以上の差をつけられている。
購入者の性別の割合(ホンダフィット、トヨタヤリス、日産ノート)
車種 | 男性 | 女性 |
フィット | 60.9% | 39.1% |
ヤリス | 53.0% | 47.0% |
ノート | 63.2% | 36.8% |
女性の割合がヤリスよりもフィットの方が少ないという結果に個人的には驚きました😲
東洋経済オンラインさんの分析によると、併用車の有無を確認すると、ヤリス51%、フィット39%とヤリスの方がセカンドカーとして使われていおり、より取り回しの良いコンパクトカーとして女性に選ばているのではないかという見解でした。
購入時に比較検討したメーカーは?
車種 | 1位 | 2位 | 3位 |
フィット | トヨタ(41%) | ホンダ(38%) | 日産(11%) |
ヤリス | トヨタ(73%) | ホンダ(11%) | 日産(4%) |
ノート | 日産(52%) | トヨタ(29%) | ホンダ(11%) |
フィット購入時に比較検討したメーカーの1位が「トヨタ」ということで、これだけを見ると「N-BOX」に販売台数を奪われているということはなさそうにも思えます。
ちなみに、ヤリスの場合は比較検討したメーカーがトヨタ7割ということで他メーカーは「アウトオブ眼中(古っ!)」というのも興味深い結果です😊
購入時に比較検討した車種は?
車種 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
フィット | ヤリス(17%) | アクア(11%) | ノート(9%) | フリード(6%) | ヴェゼル(6%) |
ヤリス | アクア(24%) | フィット(6%) | パッソ(6%) | ライズ(5%) | ヤリスクロス(5%) |
ノート | ノートオーラ(10%) | キックス(10%) | アクア(9%) | フィット(9%) | ヤリス(7%) |
フィットの購入車は、検討した車種の上位にホンダ車が来ていないのが印象的。
また、「N-BOX」という名前はここには現れてきていません。
購入した車のイメージは?
車種 | 都会的 | スポーティー | カジュアル | 親しみやすい | 実用的 | シンプル | おしゃれ | 運転を 楽しめる | 先進的 |
フイット | 16.6% | 8.4% | 45.0% | 35.0% | 33.6% | 28.1% | 8.5% | 17.5% | 17.5% |
ヤリス | 25.1% | 24.3% | 37.8% | 15.1% | 21.6% | 16.0% | 15.5% | 20.8% | 23.6% |
ノート | 23.4% | 15.3% | 28.4% | 19.5% | 24.0% | 13.6% | 11.0% | 25.0% | 39.2% |
購入した各車のイメージの上位3つを赤文字にしています。
フィットは、ヤリス、ノートに比べて購入したにも関わらず、「スポーティー」、「おしゃれ」という評価がとても低いのが印象的です。また「先進的」がその他2車種よりも低い(個人的にはここはそうではないと強く言いたいですが💦)。
ヤリスは、特に突出したイメージは見られない。
ノートは、「e-Power」の影響が大きいのでしょう「先進的」という評価が高いです。
まだまだ東洋オンラインさんの記事は続きますが、このあたりにしておきたいと思います。
フィットの場合、購入された車のイメージが、「カジュアル」「親しみやすい」「実用的」「シンプル」が上位ということで、まさしく今のフィットを象徴するイメージだと思います。
そして、それらを魅力と感じて購入されたと思うのですが、それらイメージが現在の大衆(あくまで大衆であり個々人の満足度とは別)のニーズとは異なると解釈できます。
そうなると、ちょっと心配なのが新型N-BOXです。
今回のモデルチェンジで「カジュアル」「親しみやすい」「実用的」「シンプル」の方向により進んだ感がありますので、どうなるのか?
取り越し苦労であれば良いのですが😓
以上
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