次期N-BOXの「Honda SENSING(ホンダセンシング)」はどこまで進むのか?とその前に現在の車種別に分類、機能をまとめてみよう。

どーも、momotaro🍑でございます。

以前、2021年3月に「車種別に分類 解説! Honda SENSING(ホンダセンシング)」という動画を出しました。

それから1年と8ヶ月ぐらいが過ぎまして、その間に「ヴェゼル」「シビック」「ステップワゴン」がフルモデルチェンジし、来年の4月には新型車「ZR-V」の発売も控えております。
また、それ以外にも各車種それぞれにマイナーチェンジも行われておりますので、ここらへんで新たに現状の車種別「Honda SENSING」の機能の分類、まとめをしてみようと思います。
よろしければおつきあいください。

現時点での最高峰 「Honda SENSING Elite」

現段階で実際に市場に出ている車の中では、100台限定リース契約のみの「LEGEND(レジェンド)」に搭載されている「Honda SENSING Elite(ホンダセンシング エリート)」が最高峰ということになります。

自動運転レベル3を実現したその技術は、

フロントカメラ2台、LiDAR(ライダー)センサ5台、レーダーセンサ5台と一部のカメラが故障した際にもバックアップ出来るように安全面にも備えた構成となっています。

機能的な特長としては、条件はありますがハンズオフ(ハンドルから手を離したまま)での走行、追従、車線変更、さらには、緊急時停車支援機能などがあげられます。

今後全モデルへの搭載を掲げた「Honda SENSING 360」

2021年10月30日にホンダから発表された次世代のホンダセンシング「Honda SENSING 360」。2022年に中国で発売する四輪車から開始し、2030年までに先進国で発売する全モデルへ展開することを目指すということでしたが、まだ実現は出来ていないようです。

センサは、フロントに現行のHonda SENSINGの広角単眼カメラ、フロントに長距離ミリ波レーダー、各コーナーに中距離ミリ波レーダー(4か所)を装備

従来の運転では目視での確認が難しかった車両周辺の死角をカバーし、他の車両や歩行者との衝突回避や運転に伴うドライバーの負荷の軽減をサポート。

機能的な特長としては、「衝突軽減ブレーキの進化」「前方交差車両警報」「車線変更時衝突抑制機能」「車線変更支援機能」「カーブ調整機能」などがあげられます。

「Honda SENSING 360」については、以前にブログ記事にしておりますので、ご興味ございましたらご覧ください。👇

「次期N-BOXには「Honda SENSING 360」でしょうね」と書きましたが、現状の進み具合ではなかなか厳しそうですね💦

現行車種に装備されている「Honda SENSING」の機能比較

こちらの表は、ホンダのウェブページでは、「軽自動車」「コンパクトカー」等、カテゴリー別に表になっているものを引用させて頂き、1つにまとめたものになります。

昨年の3月にまとめた時のものがこちらですが、


車種が減りました!💦
数えてみたら、19車種から12車種になっておりました。
そして、機能項目、表下側の緑色の部分がずいぶん増えてますね!

それでは、もう少し細かく見ていきましょう!

ほぼ全車種に装備されている機能

「衝突軽減ブレーキ(CMBS)」、「誤発進抑制機能」、「歩行者事故低減ステアリング」、「路外逸脱抑制機能」、「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」、「車線維持支援システム(LKAS)」「先行車発進お知らせ機能」「標識認識機能」「後方誤発進抑制機能」について、MT車を覗いては全車種に装備されています。

「渋滞追従機能付きアダプティブクルーズ(ACC)」の搭載状況

MT車は基本非搭載なので別にして、「渋滞追従機能付きACC」については多くの車種で標準装備となっており、残るは2車種、「フリード」と「N-VAN」のみとなっております。

また、こちらの機能については、「電動パーキングブレーキ搭載」とリンクしていますので、現時点でそれが搭載されていないのもこの2車種ということになります。

「近距離衝突軽減ブレーキ」も順次、標準装備に

ほぼ全車種に装備されている「誤発進抑制機能」「後方誤発進抑制機能」は停車時や10km/h以下の低速走行時、前方の障害物を検知してドライバーがアクセルペダルを踏み込んだ場合の急な発進を防止してくれますが、ブレーキ制御はしてくれませんので、あくまで最終的にはドライバーがブレーキを踏むことになります。

近距離衝突軽減ブレーキ」は約2km/h~約10km/hの低速走行・後退時、壁などの障害物との衝突回避または被害軽減のための支援を行います。その際にブレーキ制御も加わるので、「誤発進抑制機能」よりも一歩進んで安全機能になります。

現在搭載が順次進んでいますが、現時点で未搭載の車種は「N-BOX」、「N-VAN」、「N-WGN」、「N-ONE」、「フリード」になります。

「オートハイビーム」は、ほぼ全車種に装備

夜間走行時、ハイビームとロービームを自動で切り替える「オートハイビーム」は現在、「フリード」以外の車種には装備されているようです。
ただし、こちらの機能については万人が満足する精度に追いついていないようで、不満をお持ちの方や機能をOFFにしている方もいらっしゃるようです。
ということで、次にお伝えする「アダプティブドライビングビーム」に期待したいのですが。

「アダプティブドライビングビーム」は、まだまだこれから。

夜間走行時、ハイビームとロービームを自動で切り替え、さらに先行車や対向車を検知すると、周辺状況に応じて照射範囲を自動でコントロールする「アダプティブドライビングビーム」ですが、こちらはまだ現在、「シビック」「ステップワゴン」「ZR-V」の3車種にしか搭載されずしかも、タイプ別の設定となっておりまして、まだまだこれからという感じです。他社の車にはかなり採用されている印象ですので、頑張っていただきたいと個人的には思っております。

「トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)」は意外と加速して装備されるかも

高速道路などでの低速走行時、車線中央付近を走行するようにステアリング操作を支援し、ドライバーの運転負荷を軽減する「トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)」。
いわゆる「レーンキープアシスト(LKAS)」がおよそ時速60km以上でしか動作しないところを0kmからにした装備ですね。

現状装備されている車種は、「シビック(CVTのみ)」「ステップワゴン」「ZR-V」、そして「フィット」なんですが、「フィット」は先日のマイナーチェンジでこの機能を追加してきたので個人的には少々驚きました。

ということで、今後は加速的に追加されていくかもしれませんね。

これからは全車種標準装備になってほしい「ブラインドスポットインフォメーション」

車線変更をする際、斜め後ろにクルマが存在することを知らせてくれる「ブラインドスポットインフォメーション」ですが、現在タイプ別設定は除いて標準装備になっている車種は「シビック」、「Honda e」、「ZR-V」のみになります。

この機能は、リアへのミリ波レーダーの追加が必要かと思いますが、「アダプティブドライビングビーム」同様、他社に比べて弱いような印象です。
こちらは特に安全面で有効だと思いますので、全車種標準装備になってほしいと個人的には思います。

全車種搭載は時間の問題「リアパーキングセンサーシステム」

自車の後方の障害物を検知して教えてくれる「リアパーキングセンサーシステム」は、順次標準装備になっていて、残すは「フリード」と「N-VAN」のみ。

本気度が感じられない「後退出庫サポート」

バックで出庫する際、後方左右から来るクルマの存在を知らせてくれる「後退出庫サポート」ですが、現在装備されているのが「シビック」と「HONDA e」、タイプ別装備でつけられるのが「フィット」、「ヴェゼル」、「ZR-V」。
こちらもリアにミリ波レーダー設置が必要なので、標準装備とは簡単にいかないのかもしれませんが、リアのミリ波レーダーが搭載されている「ZR-V」はタイプ別設定にしなくても良いような気は致します。コスト的な問題でしょうか?

全くやる気なしの「パーキングパイロット」

スムーズな縦列駐車/縦列出庫や並列駐車をサポートしてくれる「パーキングパイロット」ですが、現在装備されているのは「Honda e」のみとなっております。
個人的には現状必要性は感じてないのですが、他社は結構力を入れている機能のように思えます。

今後の評価が気になる「急アクセル抑制機能」(有料オプション)

前方後方に障害物がなくても、ブレーキとアクセルを踏み間違えた際、加速を抑制してくれる「急アクセル抑制機能」。先日の「N-WGN」と「フィット」のマイナーチェンジで搭載されました。

ペダル踏み間違いによる事故のさらなる抑止、被害軽減が期待されます。
ただし、有償オプションということで、機能の有効化にはディーラーでのスマートキーに対する登録作業が必要とのことです。

高齢者のブレーキとアクセルの踏み間違いによる事故のニュースを見聞きする昨今ですから、この機能の効果も気になるところです。

最後に、何か目玉があるのか?次期「フリード」と「N-BOX」に装備される「Honda SENSING」

ということで、現時点で機能に遅れが出てきているのが、「フリード」と「Nシリーズ」という感じかと思います。

表の赤枠のところですね。

現行の2代目「フリード」の発売開始が2016年の9月、現行2代目「N-BOX」の発売開始が2017年の9月ですので、順番から行くとまずは「フリード」がフルモデルチェンジです。
今でも人気の「フリード」ではございますが、最近フルモデルチェンジしたライバル車であるトヨタ新型「シエンタ」が大変人気のようですので、

どんな車に仕上げて来るのか?そして、「Honda SENSING」の機能として「おっ!」と思わせてくれるものはあるのか?
とても楽しみです。

以上

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